社会生活の中心は、職場と家庭です。学生の皆さまは学校と家庭ですね。家庭はファーストプレイス、職場や学校はセカンドプレイスです。そんなファーストプレイス、セカンドプレイスではストレスがかかる生活をしていますが、居心地の良い場所【サードプレイス】は持っていますか?
今回は「サードプレイス」について解説していきます。
サードプレイスとは
言葉の通り、第三の場所です。アメリカの社会学者のレイ・オルデンバーグ氏が1989年に著書の中で提唱したものです。居心地の良い場所であるサードプレイスを持つことで、人生に良い効果があるとしています。
フランスのカフェ、イギリスのパブなどがサードプレイスと言われ、行きつけの居酒屋などもそうなります。
サードプレイスには条件というか特徴があります。ひとつづつ解説していきます。
ニュートラルな場所
縛りが無い、偏りが無い、誰もがそこにいても良い場所です。一度入ったら抜け出せないということもありません。誰かを紹介しないといけないというルールもありません。
平等な場所
上司や部下というものがありません。職場では立場のストレスもあると思いますが、ここにはそんなものは存在しません。年齢や性別も関係なくコミュニケーションを取ることができて、人と人として関係性を作ることができます。
利便性がある場所
立ち寄りやすいことも重要です。いつでも行ける、帰り道にある、自宅の近くにあるという場所です。
親しみやすい場所
近づきやすく、親しみのある場所です。仕事でストレスを感じても「帰りに寄ってみよう」など、自然と行きたくなる場所です。
サードプレイスでは低価格のメニューがあり、ゆっくりと食事などを楽しむことができます。
コミュニケーションが大事な場所
会話に特別な意味を持たせず、楽しむだけでいいのです。会議ではありませんので、答えを出すとか解決する目的はありません。
常連がいる場所
常連いると入りにくいと感じるかもしれませんが、サードプレイスはそうではありません。心地よく過ごせる仲間がいるということです。
目立たない場所
ひっそりとそこにあるというイメージです。高級店ではありません。日常にある場所がサードプレイスです。
遊び心があり楽しい場所
緊張感があるのはサードプレイスではありません。楽しく過ごしやすい空間であることが大切です。笑顔と笑い声で包まれる空間ということでね。
ファーストプレイス・セカンドプレイスの役割と特徴
ファーストプレイス
家庭のことであり、衣食住の基盤であり、プライベートな時間を過ごす場所です。
本来、リラックスできる場所ですが、すべてから解放されることはありません。ひとり暮らしでもやるべきことはあるし、家族がいるとなおさらです。「~しなくてはならない」という義務的な作業もあります。
責任とストレスがゼロということは無さそうですよね・・・
セカンドプレイス
職場や学校のことです。経済活動や学習、課題などはストレスしかありません。ストレス「しか」というの言い過ぎですか。
生活するために必要な場所であり、多くの人とかかわりながら一日のうち長い時間を過ごします。ウザい上司もいるでしょうし、面倒な仕事もあるでしょう。「~しなくてはならない」がほとんどというイメージですね。「そんなことはない、仕事が毎日楽しい」という人もおられると思います。うらやましい限りです。
家庭がストレスとは大きな声で言えませんが、仕事がストレスは声を大にして言いたい!ですね。私は仕事が楽しいですが・・・
サードプレイスにも種類がある
サードプレイスにも種類があると思います。使い方で変わると言っていいと思います。
ひとりで過ごすサードプレイス
何をして過ごしても良い場所です。気兼ねなく過ごせます。読書、スマホなんでもいいのです。ひとりですから、いつ来てもいいし、いつ帰ってもいいのです。
資格取得の勉強もいいですね、あなたがやりたいと思うことなので義務感はありません。楽しく前向きにできると思います。
みんなで過ごすサードプレイス
地域のコミュニティ、同じ趣味を持つ人の集まり、行きつけの居酒屋などで、会話を楽しむこともいいですね。名刺が必要ない場所と言えます。肩書は関係なく、あなた自身で関係性を築く場所になります。
サードプレイスの効果は?
サードプレイスを持つことで、直接的な経済的効果はあまり無いように思います。それでも、サードプレイスがあるとストレス軽減に直結しますから、仕事に良い成果が生まれるという間接的な経済的効果があると思います。
ストレス社会で生活していくには、リラックスできる場所、逃げ込める場所があることは最優先事項ではないでしょうか。もし、あなたのサードプレイスが無いとしたら、早く見つかることをお祈りします。
フォースプレイスもある
個人的な目標達成、切磋琢磨できる仲間の存在、モチベーションアップで未来を作りたいといった、自分自身を高める場所だそうです。意識高い系とはちょっと違うかもしれませんが、自己成長を目指す場所ですね。
まとめ
いかがでしたか。FPとは少々分野が違うような気がしますが、サードプレイスについて紹介しました。
私はというと、夜な夜な出かけるサードプレイスが2か所あります。近所のマクドナルドとスターバックスです。目立つ場所にありますが、ひとりでゆっくり過ごせます。他のテーブルの話し声も気になりません。むしろ、お客さんが私ひとりの方が緊張します(笑)
ひとりサードプレイス、コミュニティ型サードプレイス、あなたの好みもあると思います。ご自身にあうサードプレイスが見つかるといいですね。
Wrote this article この記事を書いた人
福田 智司
▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております