2024年も11月です。今年も残り45日となりましたね。早いですね~とともに、怖いですね~という感想が出ます。2024年の目標を立てていたと思いますが、もう11月。怖いです。
それはさておき、新NISAの情報が多く出ていて、今年こそ資産形成に取り組むぞ!と決意をしたけど、結局スタートできていないという人はいらっしゃいますか?
来年2025年こそは、資産形成、NISA、iDeCoをスタートするぞと考えている人に伝えたい、「まずは家計の見直しから始めよう」ということをお伝えしたいと思います。
最近では、103万円の壁を壊して減税ムードもあり、手取りが増えるかもしれません。少しでも手取りが増えたら、お小遣い増額する前に資産形成を始めましょう。
しかも、簡単3ステップです。
ステップ1:家計の現状を知る
まずは、現状を把握することから始めます。毎月の収入と支出のバランスは成立しているのか、ボーナスで穴埋めして切り抜けているのか、確認します。
家計簿があるようでしたら、すぐにわかります。もし家計簿をつけていないようでしたら、通帳やカード明細などで支払いを確認してください。大まかに把握することができると思います。
次に、収入(手取り)と支出を一旦書き出してみます。確認ができる支出と実際の支出がズレている可能性もあります。ファイナンシャルプランナーに相談すると、家計の収入と支出のバランスを確認できるエクセルなどを持っていると思うので、「見える化」できます。私も簡単なものですが、家計を入力してグラフ化するエクセルを持っています。
いろいろ書きましたが、何を伝えたいかといいますと「家計を把握すること」が前提だということ。
家計のバランスをとる
家計の収入と支出を把握できたとします。これは世帯での収入と支出です。
もし、ご夫婦共働きで支払いを担当制にしていて、それぞれは把握しているがお互いがどうなっているか把握できていない状況でしたら、この機会にオープンにしたらどうでしょうか?結婚当初、私と妻もそのように家計をスタートしましたが、お互いに貯蓄しているだろうという甘い見立てで、結局どちらも貯蓄がなかったという苦い経験があります。当時は会社員でFPとは関係ない職種でした。その時にこのような話を聴きたかった・・・
安心してください、きっちり家計簿をつけていなくとも大丈夫です。
50-30-20のバランスが取れて、SAVEの20が確保できれば、あとはどうなっていても大丈夫です。まずはそこからです。20の確保ができない場合は、家計の見直しです。
「無理な節約」ではなく「無駄をなくす」という視点でいきましょう。食費を削るのは最後、初めは固定費から見直していきます。
いろいろな手を打って20を確保することが出来たら、勝ち確定と言って良いと思います。
ひとりで、家族で家計の見直しが難しい場合は、ファイナンシャルプランナーの出番です。お気軽にお問い合わせください。
家計を見直して無駄な支出を削減するのは、それなりのハードルはありますが、無理なことではありません。まずは、やってみることです。本当に無理だということでしたら、収入を得ることを考えます。副業、アルバイトも含めて検討します。
資産形成に回す予算を確保したら、次のステップに移ります。
ステップ2:目標を設定する
家計を見直して、毎月5000円、10000円、20000円というように、資産形成や貯蓄に回す予算を確保できたとします。
次は、目標を設定します。とにかくお金を増やしたい!と鼻息荒く投資の世界に突っ込んでいくことは、心配しかありません。落ち着いて考えていきましょう。目標は、「短期」「中期」「長期」で考えるとわかりやすくなります。
短期の目標
短期とは、1~3年と思ってください。家族旅行や家電購入など、具体的に考えると良いです。目標金額も具体的です。普段使いの銀行口座とは分別しておきたいですね。
家族旅行に30万円、家電購入に30万円というように、複数の目標を立てて、積み立てていきましょう。
中期の目標
中期とは、3~10年と思ってください。教育資金や自動車購入、リフォームなど少し先の大きな支出に備えます。
目標金額、期間、積み立て額によっては、貯蓄だけでは到達できない可能性があります。投資に取り組むことになります。とは言っても、支出の予定があることなので、リスクを取り過ぎないことがポイントになります。金融商品を選択するときに、リスクを意識してリターンを求めるという考え方になります。
10年後に500万円は、どうやって準備しようかと考えていきます。
長期の目標
長期とは、10年以上です。老後資金、住宅購入など、長期的な視点で準備が必要な目標に向けて資産形成をしていきます。
老後資金は公的年金、退職金なども含めて計算します。2000万円、いやいや5000万と、目標金額はそれぞれのご家庭で異なると思います。
投資期間が長期で考えることができると、リスクを取ることも検討します。目標金額も大きくなることが予想されますから、ある程度のリスクを取ってリターンを求める必要があります。
目標を一本化できる
短期、中期、長期の目標を考えていくと、目標の数は多くなります。それぞれ別物として考えると、意外と負担が大きくなることがあります。ムリゲーか?と思うほどになります。
目標金額や毎月の積み立て可能額は、それぞれで異なりますから、考え方として読んでみてください。
個別で目標達成もできますし、大きな金額の目標は一本化した方が現実的になると思います。
ステップ3:資産形成スタート
家計が整って、資産形成の予算を確保した、目標も設定した、となれば、次は実際に資産形成をスタートします。私としては投資信託での積み立て投資をお勧めします。
2024年の今年は新NISAが始まり、多くの情報が出ています。新NISAで損したというネガティブな意見、情報もあります。
その、新NISAで損をしたという人は、NISAでなくとも損をしているでしょう。購入した金融商品が下落しただけで、NISAが悪いわけではありません。原因を混ぜない方が良いですね、判断を間違います。
NISA、iDeCoは制度、仕組みのことですから、NISAだからiDeCoだから損をしたというのは、間違いです。
NISA(少額投資非課税制度)、iDeCo(個人型確定拠出年金)は、フル活用します。投資を始めるときの入り口はココです。
どちらも非課税制度ですから、運用益が出たときの約20%の課税がありません。利益が出た分の全額を受け取ることができます。
NISAとiDeCoのどちらがいいの?と思いますよね。目的が違うので、そこで切り分けて考えていきます。
目標を一本化できる②
先ほど、目標を一本化すると、目標達成の可能性が高まるとお伝えしました。この前提で話を進めると、NISA一択となります。iDeCoは60歳まで現金化できませんから。
老後資金においては、目標一本化から切り離してiDeCoを活用するという考え方もできますが、毎月の予算の振り分けを検討する必要があります。そこさえ整えば「アリ」ですね。
一人で考えていても、なかなか「これだ」と決められないかもしれません。そのときはFPに声をかけてください。できれば私に。
まとめ
いかがでしたでしょうか?12月までに家族内でコンセンサスが取れるようでしたら、新年から気持ちよく資産形成スタートできますね。
家計の見直し、節約で生まれたお金をそのまま生活費に回してしまうのではなく、目標を持った計画をすることで、将来の安心を手に入れることができます。
短期・中期・長期の目標を明確にし、それに応じた制度の活用、金融商品の選択で、節約の成果を最大限にしましょう。 まずは、月にいくらの予算を確保できるか、そのお金をどのように使うか計画を立てることから始めてみてください。
資産形成は金融機関選びから始まりますし、それが重要です。NISA口座、iDeCo口座はそれぞれひとつしか保有できません。何事もスタートが大事です、それで結果も変わります。
2025年からスタートするには、ちょうど良いタイミングです。考えてみてはどうでしょうか。
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Wrote this article この記事を書いた人
福田 智司
▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております