新NISA2年目に突入!これからも投資を続けるポイント

この記事はだいたい 5 分前後で読めます。

 新NISAがスタートしてから1年が経ちました。昨年2024年から投資を始めた方も多いのではないでしょうか?

「とりあえずNISAを始めたけど、このままで大丈夫?」
「2年目も続けるべき?」
「今持っている投資信託を見直した方がいいの?」

 このような疑問や不安を抱えている方も少なくないでしょう。投資を長く続けるためには、定期的に見直しながら、自分に合ったペースで進めていくことが大切です。

 そこで今回は、新NISA2年目を迎えた今だからこそ考えておきたいポイントをお伝えします。1年目を振り返りつつ、これからも無理なく投資を続けるためのヒントを得ていただければと思います。

これまでの投資を振り返ろう

 投資を続けるためには、まず「現在地」を確認することが大切です。1年間投資をしてみて、どのような変化があったか振り返ってみましょう。

年間の運用状況をチェック

  • 資産の増減はどうなっていますか?
  • 毎月の投資額は無理なく続けられそうですか?
  • どんな商品に投資しているか把握していますか?

 新NISAは長期的な運用を前提とした制度ですが、途中経過を確認することも重要です。ここで大切なのは、「増えているか減っているか」だけではなく、「自分が続けやすいかどうか」をチェックすることです。

 特に、投資額が生活費を圧迫していないか、リスクの取り方が自分に合っているかなどを確認しておきましょう。

投資スタイルを見直す

 1年目は「とにかく始めてみる」ことが目標だった方も多いかもしれません。しかし、2年目に入った今は、少し余裕を持って「自分に合った投資スタイル」を考えるタイミングです。

  • リスクを取りすぎていないか?
  • 無理のない範囲で投資を続けられるか?
  • 興味のある投資対象に分散できているか?

 このような点を見直しながら、今後の方針を考えていきましょう。現在保有している投資信託の目論見書(取説のようなもの)を確認するのもお勧めです。

目的を再確認しよう

 新NISAを始める際、「何のために投資をするのか」を考えた方も多いと思います。

  • 老後資金を準備するため
  • 子どもの教育資金を積み立てるため
  • 将来のライフイベントに備えるため

 投資は、目的が明確であるほど続けやすくなります。逆に、目的を見失ってしまうと、相場の上下に振り回されやすくなり、「投資をやめたくなる」原因にもなります。中には、銀行に置いておくよりマシだから、という理由もあると思いますが、それは始める契機だったとして、これからの目的を決めることをお勧めします。資産を増やすことが目的になると、あまり良い影響がないような気がしますよ。

 特に、昨年から投資を始めた方の中には、2024年夏の為替が大きく動いたときに、「思ったより値動きが大きい」と感じた方もいるかもしれません。しかし、短期的な値動きに左右されるのではなく、長期的な視点で資産形成を進めることが大切です。

「自分の投資の目的は何だったのか?」を改めて考え、ブレずに続けられる環境を作りましょう。

続けやすい仕組みを作る

 投資を長く続けるためには、「習慣化」することが重要です。

つみたて投資の活用

 毎月一定額を自動で投資する「つみたて投資」は、長期運用に適した方法です。

  • 相場の上下に一喜一憂せずに済む
  • 時間をかけて資産を増やしていける
  • 投資のタイミングを考える手間が省ける

 このようなメリットがあり、特に初心者の方にはおすすめの投資方法です。下がったときに購入し、高くなったら売却できると良いのですが、なかなか難しいものです。毎月継続的に購入することで、上がっているときは「少し買う」、下がっているときは「多く買う」ことになります。そのように長期で購入していき、投資信託の保有口数をどんどん増やしていきます。そして、目標とするタイミングで基準価額がいくらになっているかで、資産額が決まります。

生活費とのバランスを考える

 投資額が家計を圧迫すると、精神的な負担になってしまいます。それは避けるべきです。

  • 無理のない範囲で投資を続けることができるか
  • 生活防衛資金(3か月~半年の生活費)は確保できているか

 この点をチェックしながら、無理のない投資プランを考えましょう。毎月の積立投資額が過大だと生活に影響が出ます。将来の家族のために投資をしていて、現在の家族が無理をするのは少々やり過ぎと言えます。

 金融資産のうち、どの程度を投資に回すかも重要です。それは比率も大事ですが、金額も大事です。預金と投資額を50%ずつにするのも、1000万円持っている人と、100万円を持っている人では事情が異なります。

 毎月の投資額、保有資産の比率を、それぞれバランスを気にしましょう。ストレスにならないレベルがポイントです。

リスク許容度を確認する

「投資は怖い」と感じることが増えた場合、リスクの取り方を見直すことも大切です。

  • 株式中心の運用が不安なら、債券やバランス型の投資信託を検討する
  • 資産の一部を現金で保有し、安心感を持つ

 このように、自分に合ったリスク管理をすることで、長く続けやすくなります。

2年目の戦略を考える

 1年目は「とにかく始めること」が大事でしたが、2年目に入ると、少し余裕をもって戦略を立てることができます。

リバランスを検討する

 時間が経つと、当初の資産配分が変化していることがあります。定期的にリバランスを行い、適切なリスク管理をしましょう。2年目だけでなく、これから継続していく場合は、半年、1年に1度は検討できると良いと思います。確認は毎月するとして、見直そうかどうか・・・というのが、年に1,2度あるといいなと思います。

新たな投資先を考える

  • NISAの成長投資枠を活用する
  • 海外株式や債券など、新たな資産クラスに分散する

 投資信託だけでなく、個別株式に興味が出てきたら、それも良いと思います。海外の債券も良いですよね。いろいろと探してみるのも楽しいです。

情報収集を習慣にする

  • 経済ニュースや専門家の意見をチェックする
  • 投資に関する本を読む

 投資を「学びながら続ける」ことで、自信を持って運用できるようになります。保有している投資信託や株式など、価格が動いたタイミングがあったと思います。上下ともに。そのタイミングに何があったのか確認してみることも良いと思います。そのときは、下がった~とか、めっちゃ上がった~とか、変動したことに意識が向いていたと思いますが、あれって要因は何だったんだろうと振り返ってみると、次にそのような事態がありそうなときは早めに反応できるかもしれません。

まとめ:投資は「続けること」が大切!

 新NISA2年目に入り、投資を続けるかどうか迷っている方もいるかもしれません。しかし、投資は短期で成果を求めるものではなく、長期的に続けることで大きなリターンが期待できます。

「投資を続けること」そのものが、資産形成の成功につながります。

 1年目を乗り越えた皆さんは、すでに「投資を継続する力」を身につけています。これからも無理のない範囲で投資を楽しみながら、着実に資産を増やしていきましょう!

「2年目の投資プランを一緒に考えたい!」という方は、お気軽にご相談ください!

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

TOPへ
モバイルバージョンを終了