NISAの5年後を考える 投資は出口が大事と思う人は読んでください

NISAの5年後を考える 投資は出口が大事と思う人は読んでください
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みんなやってる一般NISA

一般NISAは2014年からスタートしました。そんな一般NISAですが、日本証券業協会のデータによると2022年3月で約725万口座となっています。ちなみに、2018年からスタートしたつみたてNISAは約396万口座となっています。

口座数から考えると、多くの皆さまが投資に取り組んでいることがうかがえます。

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一般NISAを最近始めた人、これから始めようと思う人へ向けて、非課税期間が終わる5年後の話をしていきます。

なんでもそうですが、始めるときは「入口」の話に気が取られますので、「出口」に関しては二の次になります。始めてから気になるのは「出口」のことだと思いますので、今回のブログで、始めたはいいけど、この先はどうすればいいの?という心配を軽減していきたいと思います。

5年経ったら決めること

一般NISAの非課税期間は5年間です。それでは、5年後はどうすればいいのでしょうか?

  1. ロールオーバー(非課税期間の延長)
  2. 特定口座(一般口座)へ移す
  3. 5年間終了までに売却する

この3つから選択します。

①ロールオーバー

一般NISAの非課税期間を延長します。

5年経過時点で値上がりしていて120万円を超えていても、そのままロールオーバーし非課税枠を活用できます。

ロールオーバーすると一般NISAの非課税枠を利用するので、一般NISAの新たな投資はできなくなります。

②特定口座(一般口座)に映す

手続きなど何もしなければ、特定口座(一般口座)に移されます。課税口座です。

課税口座に移した時点での評価額を取得価格とみなします。そこから利益が出れば課税されます。

例えば、120万円で購入し一般NISAで運用した金融商品が150万円になっていたら、課税口座に150万円で移換し取得価格とみなします。それが200万円まで値上がりし売却した場合は、150万円から200万円に増えた50万円に対して課税されます。120万円との差額の80万円に課税されることはありません。

翌年に非課税枠を活用して新しい投資を始めようとしたら、課税口座に移管することも選択肢となります。

③5年間終了までに売却

非課税期間終了までに売却すると、利益が出ていたら非課税の恩恵を受けて終了です。

5年後、どう決めればいいのか?

選択肢があるのは理解したけど、実際に私はどうすればいいのか?と悩みます。

いくつかのパターンを考えてみましょう

利益が出ている場合

利益が出ているケースは、これからどう予想するかで変わります。

例えば、120万円を投資して150万円になり、30万円の利益が出ているケース

この利益で満足、目標達成の場合

この30万円の利益が、ご自身の満足いく金額あるいは目標の金額である場合は、売却して利益を確定するといいでしょう。納得して売却、利確です。非課税期間が終了するまでに売却の手続きをします。

おめでとうございます、この投資は成功でした!となります。

また、満足とまでは言えないけど納得できる・・という場合も売却をお勧めします。

まだまだ値上がりを期待できる

購入している銘柄、投資信託が上昇すると予想する場合は、ロールオーバー一択です。まだまだ非課税期間を満喫しましょう。

どれだけの利益が非課税で享受できるか楽しみですね。

損をしている場合

この先、挽回し値上がりの見込みがあるのかどうか・・・どのように予想するかで変わります。

いくつか情報、材料があり、遠くない未来に値上がりが期待できるのであれば、ロールオーバーでいいと思います。

もし、この先の値上がりの見込みがないと判断すれば、売却して損を確定する、もしくは課税口座に移管して様子見で保有、そして翌年は新しい金融商品で一般NISAに取り組むでもいいと思います。

損をしている場合は、悩みポイントが多くあるので、自分ルールを決めておくといいと思います。どれだけ損が出たら売却など。

私も購入した株式や投資信託がマイナスになり損を出したこともありますが、しばらく保有して評価額が少し戻ったところで「一番損を出してた時期を抜けた、最悪の状況ではない」と一人で納得した雰囲気で売却しました。次行くぞ、次!って感じです。

4つ目の選択肢 つみたてNISA

一般NISAを何年か取り組んでいて、どうも成績がパッとしない人もいると思います。毎年あまり利益が出てないな~と感じている人もいるかもしれません。

そういう人は、もしかしたら一般NISAに向いていないのかもしれません。
つみたてNISAに切り替えてはいかがでしょうか?

年間の投資額は120万円⇒40万円に非課税投資額の上限は小さくなりますが、積立投資に取り組んだ方が良いかもしれません。

5年後につみたてNISA

一般NISAを何年か経験し、次はつみたてNISAをやってみようと考える人もいると思います。年間40万円上限ですが20年間の非課税期間があるのでメリットはあります。

注意点として、ロールオーバーすると一般NISA枠を活用することになるので、つみたてNISAができないということです

一般NISAで利益が出ていて値上がりが期待できるからロールオーバーすると、その年はつみたてNISAはできないのです。

こうなると、NISAの活用という視点とライフプランの視点が必要になってきそうですね。投資の目的に立ち返るタイミングになりそうです。〇〇年後に〇〇万円を目標に貯蓄と投資をしていくというプランも考えることができるといいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
一般NISAの5年後について解説しました。

選択肢はありますので、事前に検討できるといいですね。
NISAはいろいろなところでお勧めされていますが、非課税制度というだけで、必ず儲かるということはありません。

一般NISAを始めたら、5年後のことも考える必要があります。そのためにも、毎年の年末に状況を確認し、そのまま保有するのか?売却するのか?など、12月中に対応できるよう検討する時間を作ってほしいと思います。

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Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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