何を目的として、投資信託を購入するのか?
FX、個別株式などは、知識や研究も必要になってきます。投資信託はそこまでの知識は無くとも始めることができます。そうは言っても、まったく知らずに投資の世界へ突入するのは怖いところがあります。判断する材料となる基礎知識は知っておいた方が安心です。
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投資信託は、つみたて投資に向いていると考えていますが、どの投資信託を購入しても明るい未来が待っている訳ではありません。いくつか購入する際の決め手になるポイントがありますので、紹介、解説していきます。
さてさて、こんな投資信託はイヤだ!どんな投資信託なんでしょうか
こんな投資信託はイヤだ!
こんな投資信託はイヤだなと思うポイントを4つお伝えしていきます。
①信託報酬が高い投資信託
その投資信託が利益が出ているのか、損をしているのか関係なく、保有しているだけで必要な手数料があります。
「信託報酬」
投資信託の保有額に対して手数料がかかります。この手数料は、あらためて請求されるものではなく、保有している投資信託の信託財産から日々ひっそりと支払われています。
「1%」
信託報酬が1%を超えるようであれば、高いと判断してOKです。ただ、投資信託をいろいろとみていくと、1%を超えてなくても0.7%あると高く感じるようになってきます。
信託報酬の1%が足を引っ張る
信託報酬がどのような影響があるのか説明します。
信託報酬が1%の場合、その投資信託のプラスが1%未満になると手数料負けになるということです。
投資信託が割と順調でプラス6%となっても、信託報酬で1%マイナスされるので、実質プラスは差し引き5%となります。
せっかくのプラス幅が小さくなるので、こんな投資信託はイヤですね~
②アクティブファンド
投資信託には大きく2種類あります。
「インデックスファンド」
日経225、TOPIX、S&P500など指数(インデックス)と連動するように作られている投資信託です。その市場全体を購入するということになります。ある意味、機械的に購入していくファンドです。
「アクティブファンド」
ファンドマネージャーが投資先企業を選定する投資信託で、指数(インデックス)を上回ることを目指す投資信託です。ファンドマネージャー(投資のプロ)の理念や思いも乗っかりますので、その思いに賛同するファンがいます。
投資の情報誌やネット上でも、アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないという情報があります。7割、8割はインデックスファンドに軍配が上がるというデータがあります。その時点で、インデックスファンドが有利だと判断できます。
注意点をひとつお伝えすると、金融機関でお勧めされる投資信託はアクティブファンドが多い印象があります。しかも、アクティブファンドの名称が魅力的で誘われるという印象も。
さらに、アクティブファンドの手数料はインデックスファンドと比較して高くなる傾向にあります。先ほどの信託報酬も、購入手数料も高くなります。
積み立て投資はインデックスファンドが向いています。アクティブファンドは、ひとまず止めといて後回しでOKです。
③毎月分配型
投資信託を購入するメリットの一つとして、再投資があります。利益が出た分を元本に上乗せして投資に回していくことを再投資といいます。利益が利益を生む複利効果によって、投資効率を上げていきます。
毎月分配型は、毎月決算し収益等の一部を分配金として受け取ることができるタイプの投資信託です。つまり、利益の再投資にはなりません。
分配金は、「普通分配金」と「特別分配金」があります。
普通分配金は、元本を超える利益の部分から受け取る分配金です。利益分から受け取るので課税の対象です。
特別分配金は、元本からの払い戻しにあたります。これは利益ではなく投資元本が減ることを意味しますので、受け取る場合は非課税となります。また、元本額が減るので、投資信託の基準価額が下がります。
分配金を受け取ると利益が出ているように感じますが、じつは資産額を減らしている可能性があります。しかも、複利効果を手放している状況です。
毎月分配型が力を発揮する場面があるとすれば、老後にまとまった資金で投資信託を購入し、受け取った毎月の分配金を年金の上乗せで生活していくことです。この場合は、貯蓄から毎月引き出すより、運用しながら毎月引き出すことになるので意味があると思います。資産が減少するのを緩やかにし長持ちさせることができます。
現役世代が投資をしていくケースを考えると、毎月分配型は避けた方が良いでしょう。
④テーマ型ファンド
とある業界や分野に特化した投資信託で、流行り廃りがあります。人気ランキングで上位に来ることがありますが、知らない間にランキングは下がります。
いろいろありますが、5G、自動運転、宇宙開発などの業種に関連する企業の株式型の投資信託です。ひとつの企業の株式に投資するより、複数の企業の株式がパッケージされているので分散投資になっていますが、言うほど分散投資の効果は無いと考えます。
テーマ型ファンドは、興味があったら投資するという程度で、優先順位は高くありません。
テーマ型ファンドは、金融機関からお勧めされる投資信託のひとつであり、アクティブファンドであり、手数料が少々お高めとなっております。このことを承知の上で購入するのは止めませんが、お伝えしている通り優先順位は高くありません。
テーマ型ファンドも、後回しでOKの投資信託です。
どんな投資信託を購入すればいいのか?
じゃあ、何を購入するのかといいますと、お勧めできない投資信託を避けるだけです。それでは、どのような投資信託を選びましょうか?
それは・・・
- 信託報酬が低い投資信託
- インデックスファンド
- 再投資型の投資信託
- 人気ランキングにとらわれない
このようになります。
ネット証券などは検索機能がしっかりしてますので、条件をいくつか付ければ絞り込みができます。そのなかから、光って見える投資信託があれば運命の出会いですね、ぜひ購入しましょう。
もし、光って見えなくてどれにしようか悩むということであれば、何を気にして選ぶかを相談することができますので、お気軽にお声掛けください。
まとめ
いかがでしたか?
投資信託の購入を検討する入り口になったでしょうか?
こんな投資信託はイヤだなと、条件を付けて除外していけば、ある程度絞り込むことができます。あとは相談できる人から話を聴いてみるのもいいですね。そして、最後に決定するのはあなたです。
ライフスタイルプラスでは、その決定までのプロセスをサポートできますので、いつでもご相談ください。ZOOMでのオンライン相談できます。
Wrote this article この記事を書いた人
福田 智司
▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております