投資とギャンブルは違う?同じ?

投資とギャンブルは違う?同じ?
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 投資、資産形成の話をすると、ギャンブルのようで怖いという会話になることがあります

お気持ちわかります。損失が出ることもありますから、それがギャンブルで負けることと同じように感じるのかもしれません。投資とギャンブルについて解説していきます。

ギャンブルとは何ですか?

 ギャンブルとは、とある辞書によると「賭(か)け事。ばくち。また、偶然や運に頼る危険な試み」ということです。そして、ゼロサムゲームです。誰かが勝つと同じだけ負ける人がいるのです。

 公営ギャンブルに、競馬、競輪、競艇、オートレースがあります。また、パチンコ、スロット、宝くじ、スポーツくじもギャンブルと言えます。

ギャンブルで勝てるか?

 ギャンブルの話になると、よく言われるのが「胴元が勝つ」ということです。それなら、みんな負けるということになります。

 私も必ず負けると思っています。もっと言うと、ギャンブルだと思っているのはもはやギャンブルではないと思っています。

 たとえば、パチンコ、スロットがわかりやすいと思います。お客さんは基本的に勝ちに行っていますよね。負けに行く人はいないです。それでも、必ず負けるといえるのは、あの建物、あの設備、人件費などパチンコ屋さんの経営に費用が掛かっているからです。そして、お客さんで割り勘して負担しています。必ず負けるということです。

 ですから、お客さんはギャンブルしに来ているのではなく、それぞれの負担分を支払いに来ているということです。私はそう考えていて、ギャンブルはしないですね。

 公営ギャンブルも同じこと。あれだけの設備等を維持していくには、お客さんに負担してもらわないとやっていけません。宝くじも当選金に使われるのは半分以下ということですから、70%戻ってくる公営ギャンブルより負け確定です。

 今日勝つことはありますが、トータルでは負けるということになります。ただ、宝くじで億単位の当選金を受け取ると勝ちですね笑。その後の人生が大変なことに・・・というのは別の話。

投資とは?

 投資とは、辞書を見ると「利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。」となります。

 期待値はプラスになる可能性があります。投資対象となる企業や資産の価値が上昇することで、利益を得ることができます。ただし、必ず儲かるという保証はなく、損失が出る場合もあります。

 ただし、誰かの利益は誰かの損失によるものではありません。偶然に頼ることなく、企業の財務状況や市場動向などを分析し、将来の成長を期待して投資をします。投資対象となる企業や投資信託の価値が上昇することで利益を得ることができます。ですから、同じように投資をしている人は、同じように利益を得ることができます。

ギャンブルみたいな投資もある

 投資といわれるものに、投機に分類されるものもあります。文字で考えると、「投資」は資産に資金を投じます。「投機」は機会に資金を投じることです。たとえば、FXは機会(タイミング)に資金を投じます。市場動向を分析し、手堅くFXに取り組む人もいると思いますので、全員がそうだとは言えないかもしれません。ただ、多くの人はタイミングで資金を投じていると思います。

ギャンブルみたいなやり方もある

 投資する方法のひとつに「レバレッジ」があります。レバレッジとは、てこの原理という意味です。レバレッジをかけて投資をするのは危険だと思います。小さい力で大きく動かす「てこの原理」ですから、手元にある自己資金以上の投資をすることになりますので、それは投資を超えてギャンブルみたいなるので避けたい手法です。自己資金10万円で、レバレッジをかけて100万円、200万円分の取引をすると、利益も10倍、20倍ですが、損失もそれなりに大きくなります。

 自己資金以上の取引は控えましょうね。借金してまでする投資もダメです。

投資とギャンブルの違いを整理してみる

投資とギャンブルの違いを項目ごとに見ていきましょう。

●期待値

投資:期待値はプラスになる可能性があります。投資対象の企業やファンド、不動産などの価値が上昇することで利益を得ることができます。ただし、必ず儲かるとは言えず、損失が出ることもあります。

ギャンブル:ゼロサムゲームであり、参加者全体では必ず損をする仕組みになっています。誰かが勝つために誰かが負けることになり、長期的には損失が大きくなる可能性が高くなります。

●根拠

投資:合理的な分析や調査に基づいて行われます。企業の財務状況や市場動向などを分析し、将来の成長性などを判断してから投資判断をします。

ギャンブル:運や偶然に頼る部分が大きくなります。

●目的

投資:長期的な目標達成が目的となります。教育資金、老後資金といったゴールを設定し、資産形成していきます。

ギャンブル:娯楽であり、興奮を求めることが目的で、短期的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 ギャンブルはしてもいいと思います。条件があるとすれば、自己資金、お小遣いの範囲で、ということになります。

 アメリカで話題になった通訳も、自己資金を超えて賭けていたことでトラブルになりました。違法賭博自体もダメですけど。

 投資、資産形成、資産運用、これらをギャンブルにしないことは重要です。やり方があります。そこはFPに相談してほしいなと思います。もしくはIFAに相談してほしいと思います。ただ、いろんなFP、IFAがいるので、あなたとの相性も見ながら相談できるといいですね。私から見ても「マジかよ、その人」みたいなFPもいますので、ご注意を。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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