iDeCoを始めたら、変更できないですか?
ここ数年、iDeCoを始める人が増えています。みんなやってるし、とりあえず始めてみようという人もいると思います。
資産運用の相談でiDeCoの話にもなりますが、60歳まで現金化できないという話をすると、変更もできないと思う人がいらっしゃいます。一度決めたらそのままいくしかないというイメージとつながるようです。
そうではありません。掛け金の金額、投資信託の商品、貯まっている分の投資信託の商品など変更できます。iDeCoはほったらかしでOKといわれていますが、たまには確認して変更しようかな?と考えてみるのもいいですね。
次から、変更できるポイントを解説していきます。
掛け金の金額を変更する
毎月の掛け金は、5,000円以上で1,000円単位で決めることができます。自営業者68,000円、会社員は退職金制度によって12,000円、20,000円、23,000円、公務員は12,000円、専業主婦(夫)は23,000円がそれぞれ毎月の掛け金の上限になります。その範囲内で掛け金を増額することもできますし、減額することもできます。
無理のないところからスタートして、様子を見ながら増額していくことをお勧めしています。
ご家族の生活も大切なので、家計と相談しながら、そして教育資金、住宅資金なども考慮に入れながら、iDeCoの掛け金を増額していきたいですね。
投資信託の商品を変更する「配分変更」
iDeCoでは、手続きを下金融機関での商品ラインナップから投資信託を選択します。投資信託は一つに絞らなくても複数を選択することができます。そして、掛け金の配分を決めます。2つの投資信託に投資する場合に、50:50にする、80:20にするなど比率は自分で決めることができます。
そして、その配分をいつでも変更することができます。A商品とB商品を50:50で始めたけど、途中で60:40に変更するという商品は変えずに比率だけ変更することもできます。また、B商品をC商品に変更するということもできます。
つまり、いつでも比率を変更できるし、商品も変更することができます。「配分変更」といいます。
投資信託の商品を変更する「スイッチング」
iDeCoを何年か継続していくと、積み立て購入していた投資信託がある程度の金額になってきます。
たとえば、A商品とB商品に投資をしていて、貯まってきている部分を売却し、別商品を購入することができます。下図参照。
このイラストで説明すると、B商品を売却して利益を確定し、これから見通しが明る値と思うC賞品、D商品、E商品を購入しようということです。もしくは、元本確保型に変更して増えなくてもいいから減らないようにしたいということもできます。
上図ではB商品をすべて売却していますが、半分を売却など、いくら売却するのかご自身で決めることができます。
iDeCoをどこでするのか金融機関選びは慎重に
掛け金の金額の変更はいいとして、「配分変更」「スイッチング」をしようと思うと、投資信託のラインナップが問題になってきます。
全部で10本も無いと選択肢がないですから、なんとも切ない感じがします。選びようがない・・・
株式、債券、国内、国外、インデックスファンド、アクティブファンド、何種類あるでしょうか?
選択肢の多さもそうですが、毎月の費用も気にして金融機関を選びましょう。
ライフスタイルプラスでは、SBI証券のiDeCoをお勧めしています。
まとめ
iDeCoは変更できないイメージがある人もいるかもしれないと思い、解説しました。
案外できますよね、変更。
iDeCoは60歳まで現金化できないという一見デメリットがありますが、そこは60歳まで現金化できないからこそ、しっかり貯めることができるメリットと考えて、取り組んでみてはいかがでしょうか。
投資信託の選択をミスったなと思えば変更できますし、所得控除だし、運用益非課税だし、やらない理由は少ないのではないでしょうか。
いつでも変更できますので、あまり深刻にならずに、まずはiDeCoを始めてみましょう。
Wrote this article この記事を書いた人
福田 智司
▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております