「投資信託クイズ」いくつ正解できますか?(初級編)

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 投資信託について解説していこうと思いましたが、教科書的な文章ではわかりにくい可能性があるなと思い至り、クイズにしてみました。選択式にしましたので、サラッとチャレンジできると思います。

 15問を準備しましたが、いくつ正解できますか?今回は初級編という設定にしました。全問正解したとしても、「投資信託マスター」ということにはなりません。初級編ですから。

 みなさま、クイズが始まります。気持ちを整えてスタートしましょう。

問題の右側の「+」に回答があります。

投資信託クイズ(初級編)

投資信託とは何ですか?
(1)複数の投資家から集めた資金を専門家が運用する金融商品
(2)自分で選んだ株式を購入する個別株投資
(3)銀行口座に付帯している金融商品

正解は(1)
設問の通り

投資信託のメリットは?
(1)少額から投資を始めることができる
(2)プロ(専門家)が運用してくれる
(3)リスク分散ができる
(4)すべて正しい

正解は(4)
投資信託は100円から購入することができます。複数の株式や債券で構成されているため、個別で保有するよりリスク分散できるとされています。

投資信託のデメリットは何ですか?
(1)手数料がかかる
(2)元本保証ではない
(3)損失が出ることがある
(4)すべて正しい

正解は(4)
投資信託は購入手数料、信託報酬、信託財産留保額などといった手数料がかかります。投資信託によって必要な手数料は異なります。投資信託は株式や債券などで構成しており、元本保証ではなく、マイナスになることもあります。

投資信託の基準価額とは何ですか?
(1)投資信託の購入手数料のこと
(2)1口あたりの投資信託の値段のこと
(3)投資信託の運用期間のこと

正解は(2)
基準価額は「純資産総額÷総口数×1万(当初1口=1円の場合)」という計算式となります。証券会社のサイト上で表示されている基準価額は1万口の値段です。当初の売り出しは1万口で1万円で発売されることが多く、基準価額が2万円になっているとしたら、発売から2倍に値上がりしているということです。

信託報酬とは何ですか?
(1)投資家が得る利益のひとつ
(2)運用会社が投資信託の管理・運用のために受け取る手数料
(3)投資信託を現金化するときの手数料

正解は(2)
投資信託の管理・運用に関する手数料のため、保有している全期間で必要となります。そのため、信託報酬が高い投資信託は地味にダメージがあります。

純資産総額とは何ですか?
(1)投資信託の資産残高のこと
(2)投資家が得た利益の総額
(3)投資信託の運用成果

正解は(1)
純資産総額は極端に大きいと運用に制約が出ることがります。少なすぎると運用能力がなくなります。繰り上げ償還といって、その投資信託が無くなることもあります。

「インデックスファンド」とは何ですか?
(1)特定の市場指数に連動する投資信託
(2)日本株式市場にのみ投資する投資信託
(3)頻繁に取引される投資信託

正解は(1)
日経平均、TOPIX、S&P500、MSICオール・カントリー・ワールド・インデックスというような指数が有名どころ。その市場全体を購入するイメージ。

インデックスファンドとアクティブファンドの違いは?
(1)アクティブファンドは市場平均を上回るリターンを目指す
(2)インデックスファンドは市場指数に連動する
(3)アクティブファンドは比較的手数料が高いものが多い
(4)すべて正しい

正解は(4)
インデックス(指数)を超えることを目指すアクティブファンドですが、過去成績ではインデックスファンドに軍配が上がるというデータもあります。しかし、アクティブファンドは特徴的な構成が多くあり、選ぶ楽しさもあります。

投資信託のリスクにはどのようなものがありますか?
(1)市場リスク、金利リスク、為替リスク
(2)信用リスク、流動性リスク、運用リスク
(3)(1)と(2)の両方

正解は(3)
信用リスクには、企業の信用と国の信用(カントリーリスク)もあります。今の設問は状況によるリスクですが、投資でのリスクは価格変動の振れ幅のことを指します。

「リスク」と「リターン」の関係性について正しいものは?
(1)リスクとリターンは関係がない
(2)リスクが低いほどリターンが常に高くなる
(3)リターンが高いほど、リスクも高くなる可能性がある

正解は(3)
リスクは価格変動の振れ幅です。リターンが大きいとリスク(価格の振れ幅)も大きくなります。表裏一体といえる関係で、ハイリスク・ハイリターンであり、ローリスク・ローリターンとなります。ローリスク・ハイリターンという夢のような話は無いと思った方が良いです。

投資信託の運用について正しいものは?
(1)元本保証である
(2)市場変動により損失が出る可能性がある
(3)長期運用で必ず利益が出る

正解は(2)
設問の通り。ふたつ前の問題のリスクを検討し、複数の市場、国や地域、業種や分野などに分散するとリスクを抑えた範囲でリターンを目指すことができます。

投資信託での運用益に税金はかかりますか?
(1)まったくかからない
(2)運用益、分配金に20.315%の税金がかかる
(3)税金は証券会社が負担してくれる

正解は(2)
保有していた金融商品を売却し、利益が確定すると課税されます。保有していて利益が出ている(含み益)状態での課税はありません。課税口座での取引で源泉徴収されますが、証券会社が負担しているものではありません。

NISA(少額投資非課税制度)とは何ですか?
(1)運用益が非課税となる制度
(2)元本が保証される制度
(3)高齢者向けの投資制度

正解は(1)
先ほどの20.315%の税金が非課税となる制度です。投資額や投資対象に制約がありますが、積極的に活用したい制度です。

ドルコスト平均法とは?
(1)定期定額で投資することで、購入単価を平均化する方法
(2)一度にまとまった資金を投資する方法
(3)投資信託の基準価額が下落したタイミングでの追加投資

正解は(1)
毎月決まった金額を積み立て購入すると、「高いときは少し購入、安いときは多く購入」となり、購入単価が平均化されます。投資信託の基準価額が上昇と下落を繰り返しながら、全体としては右肩上がりとなることが理想的です。

長期保有が投資のパフォーマンスに与える影響は?
(1)確実に利益が出る
(2)リスクが高まる
(3)複利効果が期待できる

正解は(3)
長期保有(長期投資)は歴史的な視点だと、パフォーマンスは安定的に推移しています。時間を味方につけるという観点です。投資信託をしっかり選択することが最重要課題です。なんでもOKということにはなりません。

投資信託を選ぶポイントは?
(1)投資期間、リスク許容度、目標などを明確にし、自分に合った投資信託を選ぶことが重要
(2)高い利回りの投資信託を選ぶこと
(3)人気ランキングで選ぶ

正解は(1)
情報に振り回されずに、しっかり選びましょう。投資するときに決めることは「いつまで」「いくら(目標)」「いくら(投資額)」「運用利率」の4つのポイントです。そして、ご自身のリスク許容度を勘案して、気持ち的に落ち着く範囲で選んでいきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?全問正解でしたか?

機会があれば、中級編、上級編なども考えてみたいと思います。これはですね、いつもと違うやる気が出ないと考えられない(笑)
もし、ニーズがあれば、やります!!

証券会社のサイトで、投資信託の情報ページを見て、「なんのことか全くわからん」という状態より、「書いてあることは理解できる」という方が、間違いなく健全です。

このクイズをきっかけに、投資信託に興味を持ってもらえると嬉しく思います。せっかくだし、NISAを始めてみようかな~と思いましたら、お声掛けください。オンライン相談できます。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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