資産寿命の延命とは?福井のFPが解説します

資産寿命の延命とは?福井のFPが解説します
この記事はだいたい 4 分前後で読めます。

高齢になると、どこかで仕事を終えるときがきます。

あとは、年金と貯蓄で生活していくことになります。その時心配になるのは「お金が足りるのか?ということです。

資産が潤沢にある、もしくは別の収入源がある場合は、そこまで心配にならないかもしれません。

資産寿命を延命させるにはどうすればいいのか考えてみたいと思います。

現状の評価・確認

まず、現在の資産状況を評価します。どのような資産を保有しているか、それらの寿命やメンテナンス状況はどうかを、評価、確認します。

金融資産はどうなっているのか

現預金、有価証券など、どのようになっていますでしょうか?銀行口座、証券口座が複数あるようでしたら、まずは把握する必要があります。

じつは、先日、銀行の窓口に所用でいったときに「他にも口座があるようですが、通帳をお持ちですか?」と言われました。まったく覚えが無かったのですが、実際に口座がありまして、おまけに少々残高がありましてラッキーでして、こんなこともあるのかと思いました。

この際、昔使っていた銀行や証券会社も含めて確認した方が良さそうです。

収益物件を保有している

アパートやワンルームマンションなどの収益物件を保有している場合は、メンテナンス費用が必要なのかも確認しておきたいです。何年後かに大規模改修が控えているかもしれません。もしかしたら、取り壊しも視野に入るかもしれません。

いずれにしても、現状を確認し、把握しておく必要があります。

目標の設定

目標設定をします。目標やライフスタイルに基づいて、資産寿命を延ばす必要性を含めた具体的な目標を設定します。

例えば、将来の大きな買い物やリタイアメントに向けた資金を確保する、家族への遺産を残す、などの目標を明確にします。

どうしたいのか具体的にすることで、手段・方法を検討することができます

優先順位の設定:

目標を達成するために優先すべき項目を特定します。資産寿命を延ばすための具体的な対策を優先順位付けし、効果的なプランを策定します。

いくつか目標を設定したら、「これは必ず叶えたい」「これはできたらラッキー」というように温度差が出てくると思います。すべて達成できるのが理想ですが、そうとも限らないということで・・・

投資戦略の検討

長期的な視点で資産を運用する投資戦略を立てます。適切なリスク許容度や収益目標に基づいて、多様化されたポートフォリオを構築することで、資産寿命を延ばすためのリスク分散と成長を促進します。

どのような比率で保有するのか、現金と投資信託、株式など投資性商品の比率です。

投資信託等のリスクの取り方、目指すリターンの考え方にも影響します。

資産額にもよりますので、これが正解という比率も無く、ケースバイケースという言い方になってしまいます。つまり、一般的な正解は無く、あなたにとっての正解は何かを考える必要があります。

例えば、老後資金を2000万円準備することができたとします。この2000万円という資産の寿命をどのように延ばすのか?と考えます。

そのまま100万円ずつ取り崩すと20年で底をつきます。

30年まで延命するには、年利約3%で運用する必要があります。逆に言うと、3%で運用できれば、2000万円を毎年100万円で30年という3000万円として使うことができるのです。

また、机上の空論と言われると思いますが、5%で運用できると減らないということになります。5%運用で2000万円が2100万円となり、100万円資産が増えて、その100万円をありがたく使っても、やはり2000万円残る計算です。

税金を考慮する必要があるので、ここまでうまくいきません・・・すみません。

ここでは、資産運用することで延命できることを理解してほしいと思います。

税務効率化も考える

資産の売買や運用において、税金を考慮した効果的な戦略を検討します。税金を最小化する方法や節税手段を提示し、資産の寿命を延ばすために資金を有効活用します。

複数の不動産を保有している場合に、活用を考えることと、売却を考えることと、並行して進めていきたいと思います。収益性も考慮に入れて、全体を見渡して、出来るだけ最適解を見つけたいと考えます。

税理士先生にも相談に入っていただく必要があります。

継続的なモニタリングと調整

一度だけの計画ではなく、顧客の状況や目標が変わった際にも適切に対応するために、プランの継続的なモニタリングと必要に応じた調整を行います。経済状況や投資市場の変動にも柔軟に対応し、最適な状態を維持します。

ここはファイナンシャルプランナー、税理士も含めて、家族での相談が大切です。

資産寿命の延命の先に、相続が控えています。

ご自身の生活を有意義にするために、資産寿命延命計画を立てると思いますが、その先までプランに入れておくと精神的にも安心できると思います。

まとめ

資産寿命を延ばす考え方の、ほんの入り口の話となりました。

おおまかには、この流れになりますが、具体的な方法はそれぞれ異なります。

資産寿命を延ばして、ご自身で使い切ることも良いとおもいます。子ども達に遺してやりたいと考えるのも素敵だと思います。

いずれにしても、あなたの想いが達成できるように考えることが、あなたにとっての正解になります。

Regenerate

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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