定年後は何をしようかと考えることがあります。実際の私は個人事業なので定年という概念は無いのですが・・・
お勤めの皆さまは、いつか来る退職後をどのように考えていますか?
趣味を満喫する、地域のボランティアに参加する、オンライン講座で学びの世界へ、など、やりたいことはいくつもあります。再就職というルートもありますね。
退職後の人生もなかなか長いので、どう生きていくか選択肢は多く考えられますが、その一つに「社長になる」を加えるのはいかがでしょうか、ということを解説していきます。
社長になる話をするなんて、「福田!大丈夫か?急にどうした?」となるかもしれませんが、とりあえず読んでみてください。
「退職後は社長になる」と言える背景
多くの企業が、「後継者がいない」という問題に直面しています。そして、廃業する企業が増えてくることが予想されています
これは、社員が多くいる企業だけではなく、家業のような飲食店や小売店も含みます。
久しぶりに通る道で、「あそこのお店もうやってない」ということもよくあります。あの餃子がもう食べられない、とか、あの雑貨屋さん独特で楽しかったのになくなった~、とか、いろいろありますね。
いろいろな事情があって、廃業や閉店をしていると思いますが、その理由の一つに「後継者がいない」があります。
事業承継するということ
会社を引き継いでいく方法は、限られています。3つ紹介します。
親族で事業承継
これはイメージしやすいですね。息子さんが次期社長というのはよくあります。社内でも対外的にも理解しやすいです。ただ、親族だからと言って経営能力があるかどうかは別問題です。
早期に決まることで準備期間を長く取れますし、スムーズであることは間違いないでしょう。
従業員が承継
能力を見極めて指名することができますし、長く一緒に働いている人であれば、経営に対する考え方も近いはずです。他の従業員も歓迎ムードで迎えることができます。
技術と理念の承継がポイントです。
第三者承継
親族にも、従業員にも適任者がいない場合は、このパターンとなります。
オーナー社長は企業を売却することになるので、条件によっては大きな利益を得ることができます。
第三者承継で社長になる
親族でもなく、従業員でもないあなたが社長になるのは、第三者承継にあたります。
経済産業省の委託事業で、全国すべての都道府県に設置されている窓口があります。
福井県の場合は
簡単に説明すると、結婚相談所やマッチングアプリみたいな感じです。
「後継者がいなくて困っている企業やお店」と「そのような企業やお店を買いたい人・企業」がそれぞれ登録し、お見合いをするという仕組みです。
この窓口は、福井県は福井商工会議所内に設置されていますが、全国すべて商工会議所に設置されているとは限らないようなので、地域ごとに確認をしてください。
事業承継はどこでも可
現在住んでいる地域でないと事業承継できないことはありません。どこの企業でも、どこにお住まいでも相談できます。
例えば、福井在住でも東京の企業とお見合いすることもできるのです。
ファイナンシャルプランナーとして福井県の移住相談員もしていますが、その相談には、「退職後に実家のある地方に移住する計画」「縁もゆかりもないけど住みたい地方に移住する計画」という話が出てきます。その相談で解決したい問題として、「仕事」と「住まい」が大きくなります。
解決したい問題の仕事の部分を「社長になる」ということで解決できるかもしれません。それまでのスキルを活かせる業種の企業や、夢だったお店を買い取ることもできるのです。
社長になる準備はいつから?
出会ってすぐに結婚ということもありますが、企業のマッチングは数年かけて探すほうが良さそうです。
希望する企業が見つかったら具体的に相談できますし、必要資金の相場も次第に分かってきます。
もしかしたら、後継者として転職する方が先になるかもしれません。
家族に相談する期間も必要ですし、それこそ数年かけて説得になるかもしれません。
必要資金の目安を付けて、準備できるかどうかも検討していきましょう。
ライフプランでナビ設定を
社長になることを、ライフプランに落とし込んでみましょう。
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重要ポイントは、企業の買い取り資金の準備です。目標とする年までに資金を準備する必要があります。
ここでも年数は大事で、3年より5年、10年の期間があった方が準備できる可能性は高くなります。
いつもの生活を継続しながら、社長になる資金準備をしていくことになります。
うまくナビ設定ができれば、つまり資金準備というゴールまでの道筋が見えれば実現するのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?社長になることも「あり」でしょうか。
退職後に独立起業する人もいると思います。そのひとつとして企業の買取です。
企業やお店を「買う」ことで、売り上げを確保した独立となります。
ここで注意が必要なのは、買い取る企業・お店によっては借入金もセットになっている場合もあることです。
業種、地域など限定的な情報しか出ていないクローズ案件と、店名、企業名を出しているオープン案件があります。
福井県で見ても、「あのお店だ」となります。お客さん多い人気店だけど、高齢者が経営しているなと理解できます。
まずは登録して、いろいろと探してみるのも良いと思います。
福井県のことになりますが、後継者探しの企業は思っているより多いです。
そういう意味では、社長になるのも思っているより現実的です。
買い取り資金の準備ができれば、という条件付きになりますが。場合によっては、自己資金と融資も含めて検討されると良いと思います。
国の推進事業ですから、相談できることが多いですよ。
Wrote this article この記事を書いた人
福田 智司
▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております