【退職後は社長になる】というライフプランは「夢ではなく現実」です

【退職後は社長になる】というライフプランは「夢ではなく現実」です
この記事はだいたい 4 分前後で読めます。

定年後は何をしようかと考えることがあります。実際の私は個人事業なので定年という概念は無いのですが・・・

お勤めの皆さまは、いつか来る退職後をどのように考えていますか?

趣味を満喫する、地域のボランティアに参加する、オンライン講座で学びの世界へ、など、やりたいことはいくつもあります。再就職というルートもありますね。

退職後の人生もなかなか長いので、どう生きていくか選択肢は多く考えられますが、その一つに「社長になる」を加えるのはいかがでしょうか、ということを解説していきます。

社長になる話をするなんて、「福田!大丈夫か?急にどうした?」となるかもしれませんが、とりあえず読んでみてください。

「退職後は社長になる」と言える背景

多くの企業が、「後継者がいない」という問題に直面しています。そして、廃業する企業が増えてくることが予想されています

これは、社員が多くいる企業だけではなく、家業のような飲食店や小売店も含みます。

久しぶりに通る道で、「あそこのお店もうやってない」ということもよくあります。あの餃子がもう食べられない、とか、あの雑貨屋さん独特で楽しかったのになくなった~、とか、いろいろありますね。

いろいろな事情があって、廃業や閉店をしていると思いますが、その理由の一つに「後継者がいない」があります。

事業承継するということ

会社を引き継いでいく方法は、限られています。3つ紹介します。

親族で事業承継

これはイメージしやすいですね。息子さんが次期社長というのはよくあります。社内でも対外的にも理解しやすいです。ただ、親族だからと言って経営能力があるかどうかは別問題です。

早期に決まることで準備期間を長く取れますし、スムーズであることは間違いないでしょう。

従業員が承継

能力を見極めて指名することができますし、長く一緒に働いている人であれば、経営に対する考え方も近いはずです。他の従業員も歓迎ムードで迎えることができます。

技術と理念の承継がポイントです。

第三者承継

親族にも、従業員にも適任者がいない場合は、このパターンとなります。

オーナー社長は企業を売却することになるので、条件によっては大きな利益を得ることができます。

第三者承継で社長になる

親族でもなく、従業員でもないあなたが社長になるのは、第三者承継にあたります。

経済産業省の委託事業で、全国すべての都道府県に設置されている窓口があります。

福井県の場合は

福井県事業承継・引き継ぎ支援センター

簡単に説明すると、結婚相談所やマッチングアプリみたいな感じです。

「後継者がいなくて困っている企業やお店」と「そのような企業やお店を買いたい人・企業」がそれぞれ登録し、お見合いをするという仕組みです。

この窓口は、福井県は福井商工会議所内に設置されていますが、全国すべて商工会議所に設置されているとは限らないようなので、地域ごとに確認をしてください。

事業承継はどこでも可

現在住んでいる地域でないと事業承継できないことはありません。どこの企業でも、どこにお住まいでも相談できます。

例えば、福井在住でも東京の企業とお見合いすることもできるのです。

ファイナンシャルプランナーとして福井県の移住相談員もしていますが、その相談には、「退職後に実家のある地方に移住する計画」「縁もゆかりもないけど住みたい地方に移住する計画」という話が出てきます。その相談で解決したい問題として、「仕事」と「住まい」が大きくなります。

解決したい問題の仕事の部分を「社長になる」ということで解決できるかもしれません。それまでのスキルを活かせる業種の企業や、夢だったお店を買い取ることもできるのです。

社長になる準備はいつから?

出会ってすぐに結婚ということもありますが、企業のマッチングは数年かけて探すほうが良さそうです。

希望する企業が見つかったら具体的に相談できますし、必要資金の相場も次第に分かってきます。

もしかしたら、後継者として転職する方が先になるかもしれません。

家族に相談する期間も必要ですし、それこそ数年かけて説得になるかもしれません。

必要資金の目安を付けて、準備できるかどうかも検討していきましょう。

ライフプランでナビ設定を

社長になることを、ライフプランに落とし込んでみましょう。

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重要ポイントは、企業の買い取り資金の準備です。目標とする年までに資金を準備する必要があります。

ここでも年数は大事で、3年より5年、10年の期間があった方が準備できる可能性は高くなります。

いつもの生活を継続しながら、社長になる資金準備をしていくことになります。

うまくナビ設定ができれば、つまり資金準備というゴールまでの道筋が見えれば実現するのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?社長になることも「あり」でしょうか。

退職後に独立起業する人もいると思います。そのひとつとして企業の買取です。

企業やお店を「買う」ことで、売り上げを確保した独立となります。

ここで注意が必要なのは、買い取る企業・お店によっては借入金もセットになっている場合もあることです。

業種、地域など限定的な情報しか出ていないクローズ案件と、店名、企業名を出しているオープン案件があります。

福井県で見ても、「あのお店だ」となります。お客さん多い人気店だけど、高齢者が経営しているなと理解できます。

まずは登録して、いろいろと探してみるのも良いと思います。

福井県のことになりますが、後継者探しの企業は思っているより多いです。

そういう意味では、社長になるのも思っているより現実的です。

買い取り資金の準備ができれば、という条件付きになりますが。場合によっては、自己資金と融資も含めて検討されると良いと思います。

国の推進事業ですから、相談できることが多いですよ。

 

 

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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