毎月5万円の積み立てで、1億円にたどり着く

毎月5万円の積み立てで、1億円にたどり着く
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 新NISAが始まり5か月が経過しました。これを機会に始めた人、まだ始めていない人、いろいろだと思います。それまでも資産形成に取り組んでいて、新NISAから毎月の積み立て額を増額した人も多いと思います。実際に、私が担当しているお客様でも増額された人は多くいます。

 それでは、積立投資でどこまでたどり着けるのでしょうか?老後資金で2000万円には到達したい、いやいや1億は欲しいな、目標はさまざまだと思います。

 わかりやすく「1億円」にたどり着けるかどうかを、今回は考えてみたいと思います。

1億円って、いくら?

 1億円は1億円です。そうです、1億円です。大きすぎて、よくわかりません笑

 さて、毎月5万円を1億円に到達するまでに何年かかるでしょうか?毎月5万円で年間60万円、10年600万円、50年3000万円、166年8カ月で1億円に到達です。

 時間をかければ毎月5万円で1億円まで到達しますが、これでは現実的ではありません。私が生きている間に1億円には到達できません。長期の積立投資を推奨していますが、長期過ぎます。さすがに笑

1億円へのロードマップ

 それでは、どうすれば毎月5万円で1億円まで届くのでしょうか?計算してみましょう。

 積み立て投資の計画を決めるには4つの項目が必要です。4つのうち3つが決まると、最後の一つは必然的に決まることになります。

 今回は「いくら準備=1億円」「いくら積立=5万円」が決まっています。残りの2つは、シミュレーターで計算していきます。証券会社などのフリーソフトに計算シミュレーターがありますので、使いやすいので試してみてください。ここでは、金融庁のシミュレーターを使うことにします。

金融庁:つみたてシミュレーター

 こちらで計算してみると・・・(※シミュレーターにより誤差が出ることがあります)

積立期間想定利回り(年率)将来の運用資産額
20年17.1%1億119万円
30年9.5%1億165万円

 このような結果となります。計算上1億円は到達します。ただし、税金は計算していませんので、NISAを活用する前提です。毎月5万円をつみたて投資枠で投資信託等を購入します。累計の投資額は、20年で1200万円、30年は1800万円となり、範囲内に収まります。生涯投資上限額は1800万円で、つみたて投資枠だけで使い切っていいという条件でしたね。

 投資期間が20年で年率17。1%、30年で9.5%が必要になるので、厳しめですね。

投資信託をどう選択するか

 ここまで計算ができたら、どの金融商品で、必要な想定利回りを確保していくのか?という問題になります。

 シミュレーターは、20年間ずっと変わらず17.1%の利回りで運用出来たら・・・という計算です。17.1%という高めの利率を安定して継続できるか問題となります。計算上は到達だけど、実際問題としてあり得るのかということです。

 私も積み立て投資をしていますが、年率20%程度で運用出来ていますから、まったく無理ではありません。ただ、年率20%が継続できるかというと、それは不確かであると言えます。ここ数年がうまくいってるだけ、これから先の20年は保証されていません。

 そうはいっても、高利率で運用できる投資信託、金融商品を選択したい、間違えたくないと思いますよね。そこはプロに相談して候補をピックアップしてもらうことをお勧めします。年率10%、17%超とか、どのようなものがあるでしょうか。可能性はゼロではありませんから、どれだけ近づけるかというようになるかもしれませんね。

 ネットで情報を集めるのも良し、投資をしている友人に聞くも良し、証券会社に相談行くのも良し、この情報を参考にする、この人を参考にすると決めて話を聞いて、次は自分を信じて自己責任で選択することが重要です。将来の利率は不確定ですが、過去の状況は見ることができます。目論見書、運用報告書を確認することもポイントです。家電の取説を読まない人も、投資信託の目論見書、運用報告書は読んだ方がよろしいかと思います。

 積み立て期間と想定利回りを勘案して、金融商品を決めていくことになります。あなたの投資期間、リスク許容度のバランスを取って、ゴール設定して検討しましょう。

お勧め投資信託は一択か

 プロに相談する場合、誰に聞いてもお勧めは同じになるのか気になりませんか?どの証券会社に相談してもイチ押しは同じなのかと思いませんか?

 じつは、そのようなことはなく、人によって異なります。周囲の同業者でお勧めの投資信託30本というリストを作成したとしたら、そこそこ似たようなリストになるかもしれません。ただ、その順位が異なるのかと思います。

 いずれにしても、コレ一択ということはありませんし、一本だけで勝負することもないかなと考えています。毎月5万円の積み立ての場合だと、3本はあってもいいと思います。リスク分散は利益の分散となる面もあります。分散するけど、分散し過ぎず、良いところで手を打ちましょう。

毎月5万円で1億円までいける

 積立期間を確保できれば、毎月5万円で1億円まで到達する可能性があることは分かりました。皆さま、1億円を目指しますか?

 そのために、毎月5万円を資産形成回す、将来の1億円に回す準備をします。家計を整えて、毎月5万円を無理なく拠出する状態にすることです。つまり、毎月5万円を安定的に確保できれば、1億円を手にしたも同然です。勝ち確定です。いや、確定とは言えないですね。投資の世界に「必ず」「確実」は存在しないのでした。

 もし、毎月5万円でなく、3万円になったとしても大丈夫です。もっと高い利率を目指すだけです。もしくは、1億円ではなく目標を引き下げることも検討します。そこは、柔軟にいきましょう。

 個人的には高利率を目指して、商品を探す方が楽しそうです笑

まとめ

 いかがでしょうか?1億円に手が届く可能性がありますね。私は50過ぎてますから、今から1億円はシンドイですけど・・・

 預貯金では到達しない世界への入り口は開いています。ようこそ、投資の世界へ。どうやっても利益が出る、ということではありませんから、やみくもにやるだけではダメです。投資、資産形成をギャンブルにしてはいけません。リスクを取る必要はありますが、イチかバチかではありません。

 投資、資産形成の本流というか王道の積み立て投資で、計算上1億円に届きますから、詐欺まがいの変な投資話に飛びつかないでください。落ち着いて1億円を目指しましょう。

 

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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